こんにちは、とむ子です。
私は手肌がいつもかゆいのですが、ひどい時は全身が無性にかゆくなります。
まさに今がそんな時期でもあります。
図解 がまんできない! 皮膚のかゆみを解消する正しい知識とスキンケアという本を読みました。
皮膚科医の小林美咲先生が分かりやすく解説してくれています。
簡単にご紹介をしたいと思います。
目次
かゆみは「ひっかきたい」という衝動を起こす不快な感覚
いつも、かけばかくほどかゆくなっていき、かゆい範囲も広がっていく気がしていました。
これは気のせいではなく、かゆみのメカニズムからきていることが解説されています。
かくのは体を守るための本能で、かくことで快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌されていることも研究で分かっているそうです。
かゆみのメカニズムを理解すると、自分でかゆみをコントロールできるようになるそうです。
知っておきたい!皮膚のしくみと、そのはたらき
角質層が薄いほどバリア機能が弱く、刺激を受けやすくなります。
角質層の厚みは以下の順です。
かかと約70〜90層>手掌・足底 約50層>手足の甲25~30層>体・四肢 約15層>頭 約13層、顔・額 約7〜10層>まぶた約7層>陰部 約6層
皮膚のバリア機能の損傷が激しい場合、皮膚が知覚過敏になり、ちょっとした刺激でも過敏に反応、本来は侵入しないような物質が透過して皮膚に炎症を起こすそうです。
上記のとおり、手の甲は厚い場所なのに、私は体の中で一番トラブルが出ている場所です。
洗剤などの界面活性剤などに手肌のバリア機能を壊され、外部からの刺激に敏感になっているのだと思います。
かゆみを伴う身近に起こる12の皮膚疾患
虫さされ、体白癬、足白癬、乾皮症、接触性皮膚炎、あせも、とびひ、自家感作性皮膚炎、蕁麻疹、頭皮トラブル、ニキビ、成人型アトピー性皮膚炎が紹介されています。
自分には関係ない疾患だと思ったり、たかが虫さされと軽視していると、わずかな刺激にも反応するようになったり、他の皮膚疾患につながる恐れがあることが分かりました。
治療の基本は以下の3つだそうです。
①かゆみや炎症の原因を取り除く
②薬を上手に使う
③行動を変える
③の行動を変える例をご紹介します。
・かいていることに気付いたら、とりあえず両手を組む
・ゆっくり長く口から息を吐く
・お茶を飲む
・かいていることに気付いたら、その都度、時間・かいた部分・状況などを書き留める→かくことが習慣的になってしまっていないか自覚できる
皮膚科での治療とステロイド外用薬の使い方
かゆみの程度、「いつ」「どうなった」ということを正確に伝えることが重要とのことです。
原因が特定できないと、適した薬を処方してもらえず重症化する恐れもあるからです。
また、今後の予防の為にも、何をした時にそうなったかを、じっくり思いおこしておきましょう。
(原因がはっきり分からないから辛いのですけどね。かゆみの程度を医師に伝えるのも難しいですね。私は以前、指を切り落としたい位かゆいと訴えたら「サディスティックですね〜」と男性医師にニヤニヤされたことがあります。。。)
ステロイド外用剤を1週間使用しても改善しない場合は、ステロイド薬の強さや塗る頻度、スキンケアを再確認する必要がありそうです。
効果の低い薬をダラダラ使用していると、症状が悪化したり、慢性化、痕が残ってしまう恐れもあります。
また、ステロイド薬で治らない場合は菌やウイルスが原因かもしれませんので医師に相談しましょう。
「3つのぱなし」にご用心!皮膚を守る正しいスキンケア
皮膚の「汚れっぱなし」「濡れっぱなし」「こすれっぱなし」、
この「3つのぱなし」が皮膚トラブルを招くとのことです。
この3点に注意するだけで皮膚トラブルはずいぶん軽減されるそうです。
スキンケアの基本は「洗浄&清潔」「保湿」「保湿」ですが、
3つの注意点は「洗い過ぎ」「こすりすぎ」「保湿のしすぎ」だそうです。
敏感肌の方が陥りやすい点ですので気をつけましょう。
頑張り過ぎないことも大切
小林先生は心身症を専門としている皮膚科医でもあるので、ストレスが皮膚疾患の発症や経過、悪化、再発に大きく影響していることも繰り返しお話しされています。
疲れたら休みましょう、高い目標を作らなくていい、弱音を吐いていい、自分を責めたてることをやめましょう、というアドバイスとともに、心が弱いからストレスに弱いのではなく、ストレスに負けないように頑張り過ぎてしまうから発症してしまうのだと言ってくれています。
絵も多く、とっても読みやすく、非常に参考になる本でした。
かゆみが無い毎日だったら、どんなに楽でしょう。
できることから実践していきましょうね。
お読みいただきましてありがとうございました。