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【保存版】ステロイド外用薬の塗り方・適量のおさらい

 

こんにちは、とむ子です。

手湿疹・アトピーの人にはステロイドは切っても切れない関係だと思います。
ステロイドの副作用のみが取り上げられるので、
「なんとなく不安」な気持ちが付きまといますよね。

それに、どのくらい塗ったらいいのか適量が分からないという人は私の周りにもとっても多いです。

20年以上ステロイドを使ってきた自分自身の復習もかねて調べてみました。

参考にした書籍は新版 ステロイドがわかる本: 病気別 使い方と副作用の正しい知識

を主とし、その他6冊の内容を確認してみました。

 

ステロイド軟膏・クリーム・ローションの特徴

 

  長所 短所
軟膏 ヒリヒリしにくい。 ベトベトしやすい。
クリーム 軟膏より吸収されやすい。 刺激起こりやすい。
ローション 使用感が良い。 ヒリヒリしやすい。

 ステロイドは本当に怖いものなのか?

症状に合わせて使えば怖い薬ではありません。

ステロイド外用薬は炎症を抑える薬として、右に出るものはありません。
ステロイドを使わなかったために炎症を食い止められず症状が悪化してしまうことだって多々あります。
ステロイドの種類は医師が患者の年齢、皮膚の重症度を見て決められます。
つまり、きちんと診察を受けて処方された薬なら無駄に怖がることはないのです。

市販のステロイド外用薬もあります。
虫刺されとか、緊急で使いたい時はやむを得ないと思いますが、診察を受けられるなら受診した方が圧倒的に治りも早いし、的確な薬を使うことができます。

何より、自己判断で使うということが良くないのです。

ステロイドの誤解のひとつ

こんな風に聞いたことはありませんか?

「長期間使っていると次第に効かなくなるので強いものに変えていくことになる」


こういうことはまずありません。
今まで使っていたものが効かないと思うのは、症状がひどい所に弱いのを使っているから。
そのため症状は平行線か、改善が見られても徐々で、そこに悪化因子(例えば水仕事や洗剤などの原因となるもの)が加わると湿疹の状態が急に悪くなるので、薬が効いていないと思ってしまうというわけなのです。

副作用が気になる

でも、どうしたって副作用が気になりますよね。

薬には、どんなものでも100%副作用があります。

でも、100%の人に出る、という事ではなく、異常を感じない人もいるし、強く出てしまう人もいるのです。

ステロイド外用薬の一番多い副作用は「血管壁の拡張・もろくなること」と「皮膚の萎縮」「ニキビ」です。
しかし、このような副作用は非常に強いステロイドを長期間外用し続ける時に起こるものです。7〜8年塗っている人でも5人に1人以下の割合だそうです。

でも、副腎皮質機能が働くなるとかも聞くし。。。

ステロイド外用薬は皮膚から吸収されて血液に入ると、成分が分解されて効果が弱まるようになっているので、よっぽど強い外用薬を毎日、大量・長期間使わない限り、ステロイド外用薬が全身的影響を及ぼすことはほぼ無いとのことです。

自己判断しないこと

上記で、自分にはこの薬で大丈夫だろうと勝手に判断するのは危険と言いましたが、受診していても悪化してしまうケースもあります。

多くの場合、1〜2週間分の薬を出されると思います。
ここで大事なのは、
次の診察まで指示された通りに使うこと!

医師は◯日間この強さを塗れば良くなるので、その後は薬を減らせると予測して処方します。

患者は2〜3日塗ると良くなってくるので、副作用が怖いとか、もう大丈夫と自己判断をして外用を中止してしまいます。

せっかく良くなって来た症状が逆戻り、悪化する。

最初から治療し直し。

もっとひどいケースだと、症状が前よりひどくなってしまったからと、自己判断で薬を増やしてしまい強い副作用が現れる、ということもあるのです。

薬の止め時も医師の指示を受ける事が必要なのです。

ステロイドって1日に何回つけていいの?

あくまで主治医の指示に従うのが前提です。

一般的な話をします。

1日につける回数は多くて2回が妥当です。
(体内でステロイドを受け入れる受動体は1回作用すると、ほぼ12時間くらいは作用しない為)

効き目を持続させる為に(ぶり返さない為に)、次の診察で指示を受けるまで、あまり痒く感じない時でも指示された回数を定期的につけることが大切です。

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基準となる量と患部の広さ

日本で処方されているチューブ入りのステロイド剤は5g/本です。

大人の人差し指の先から第一関節まで押し出すと約0.5gです。(ローションタイプだと1円玉の大きさが同量)

この0.5gは大人の手の平2枚分の広さに塗れる量に相当します。

 

仮に、背中一体に疾患が出ているとしましょう。

その人の背中の広さが大人の10枚分くらいだとします。
となると、0.5g(手の平2枚分)×5=2.5g
つまり、5gチューブの半分の量がその人の適量となるのです。

いつ塗ればいいの?

あくまで主治医の指示に従うのが前提です。

一般的な話をします。

入浴後が良いです。

まず、肌が清潔な状態であるという事。

そして肌に水分が含まれていると外用薬がよく吸収されるからです。

塗り方

決して強く擦り込まないでください。
痒いと思わずゴシゴシしてしまうのですが、強くこすると、かえってその刺激で痒みが強くなります。
できるだけ優しく塗って下さい。
無理に擦り込まなくても自然に吸収されていきます。
人差し指ではなく、中指や薬指を使うと力が抜けてちょうど良いですよ。

ステロイドは塗ってから10〜15分でほぼ吸収されます。
10〜15分後にベタベタしているならティッシュで押さえると服への移りやベタつきが防げます。

こんな使い方が結果的に使用量を増やしている!

①2〜3日で良くなってくるので自己判断で中止してしまう。
→すぐに悪化→また使う、の繰り返し。

②弱いレベルを長期に使っている。
「副作用怖いし、、、強いのはなんとなく嫌だし、、、」
効かないのを使い続けても何の意味もありません。

③ステロイドを薄めて使っている。
ワセリンなどで薄めて使っている人がいます。
薄めれば安全というものではありません!
基材が合わないとうまく混ざらず分離してしまいます。
薄めても必ずしも弱いランクになるということではありません。
濃度が低くなっているにもかかわらず、逆に吸収率が上がる薬もあるのです。

薄めることで腐敗することさえあります。
安定性が極端に悪くなるからです。
配合変化が起こり、細菌感染など品質に影響が出ることが分かっています。

まとめ

・ステロイドだからとむやみに怖がらない。

・受診して処方された薬なら、決められた期間は定期的に塗ること。自己判断で止めたり、薬を増やしたりしないこと。

・以前に処方されたものを新たに生じた湿疹に使わないこと。(その都度、診察を受ける)

・血管浮き出たり、ニキビが出る、皮膚が硬くなってきたらすぐに主治医へかかること。(よほど長期間使っていない限り心配は要りません)

・人差し指の先から第一関節までが、手の平2枚分の量(=0.5g)なので、部位によって広さを確認し適量を塗ること。

最後に

私も20年以上ステロイドを使ってきましたが、あらためて確認をしてみると自己流になってしまっていたりと思い当たる節がいくつもあったので意識していきたいと思います。

 

ステロイドは魔法の薬なんて言われる様に、とても良く効く薬です。

でも、

悪化因子を避ける、(洗剤や水仕事など)

スキンケア(保湿など)

まで考えないと、結局トラブルを繰り返してしまうと思います。

ですので、少しでもトラブルを起こさない生活・選択をトータルでしていきましょう!

 

お読みいただきましてありがとうございました。

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