こんにちは、とむ子です。
太陽油脂さんの石けん工場見学をした日記の続きです。
前回の日記では、工場見学の前に実験をしたことを書きました。
実験の後は、いよいよ工場の見学です。
ちょっと分かり辛いですが、左の緑文字の建物が「パックスナチュロン」の石けん工場で、右が「太陽油脂」の油脂工場です。
太陽油脂という建物では食べられる油を作り、パックスナチュロンの方では、それを原料にして石けんを作っているのです。
油には食べられる油と食べられない油がありますが、太陽油脂さんは食べられる油で石けんを作っているということです。
食べられない油というのはご存知の通り、石油です。
石油で作られている日用品や化粧品は数えきれない程あります。
【書籍】合成洗剤 恐怖の生体実験を読んで合成界面活性剤について考えるという日記でもご案内した通り、むしろ石油で作られている物の方が多いのが現実です。
工場見学の話しに戻ります。
工場内は撮影が禁止でしたので写真が無くてごめんなさい。
ガラス越しに生産ラインの見学ができるようになっています。
職員の方は清潔そうな作業着にマスクに帽子、手袋をしています。
まるで食品工場さながらです。
言うまでもなく、施設や設備も清潔そのものでした。
私は仕事の関係で、食品・化粧品・衣類などを製造している工場に何度か立ち入ったことがあります。
ですので、太陽油脂さんの徹底した管理と誠実さが見てとれて関心致しました。
太陽油脂さんのパックスナチュロン製品は有名ですので、実はもっと大きな工場を想像していましたが、割とコンパクトでシンプルだったのは意外でした。
ダンボールの組み立てや充填の現場も実際に見ることができましたが、無駄なく、効率良く作業ができるようになっており、これが無駄を削り低価格で提供して下さることにも繋がるのだなと感じました。
あと、とても驚いた事がもうひとつ。
前田京子さんのお風呂の愉しみという大人気の書籍があります。
この書籍では自分で石けんを手作りするためのレシピが紹介されているのですが、その中でも特に人気なのが、マルセイユ石けんです。
「マルセイユ石けんはどこに行けば買えるのか?」「マルセイユ石けんを販売して欲しい」という要望が前田さんに多く寄せられたそうです。
そこで前田さんは太陽油脂さんに製造を依頼し、実現したということなのです。
無香料とラベンダー&ローズマリーがあります。
(圧倒的人気はラベンダー&ローズマリー)
驚いたのは製品化されていることではなく、その忠実さです。
石けんを流し込む型も、なんと、紙を牛乳パックと同じ大きさに組み立てて作っています。
さらに、1ヶ月半ほど置いて石けんが固まり外したら、次の石けんを固める時にまた使うという具合にリユースもしているのです。
驚いた私は
「えーーー!!大きな型で作って切れば大量に作れるんじゃないですか!?」
と言ったところ、
「お風呂の愉しみのレシピ通りに作っていますので」
と笑顔で言われました。
つまり、書籍で紹介されたマルセイユ石鹸のレシピに基づき、家庭で作る様に、丁寧に丁寧に作っているのです。
太陽油脂さん、誠実過ぎる!!
ちなみに、見学者の男性のひとりが石けんを製造販売をしている方で、
「いや〜驚いた。手作り石けんそのものだ〜」とおっしゃっていました。
そして、この型を譲ってもらえないか頼んでいましたがお断りされていましたぁ。
石けんを1ヶ月半ほど寝かせるといいましたが、このマルセイユ石けん専用の寝室があるのです。
ブラインドが閉められ、見学の時、少しだけ開けて見せていただき、すぐに閉めていました。生き物みたいに徹底されています。
あと、Jリーグ横浜FCのシャワー室では、太陽油脂のシャンプーやボディソープが置かれていて、大量に出る洗濯物は太陽油脂の洗剤が使われているそうです。
工場見学グループは2班に分かれていたのですが、私達のグループは質問が多く、時間オーバーしてしまい、その後にも講義が残っているので急いで元の部屋に戻りました。
そちらの内容は次の日記でご紹介します。
お読みいただきましてありがとうございました。