こんにちは、とむ子です。
「ペットと共に生きる」という講座で獣医師から学んできた内容をご紹介します。
今回は猫のテリトリー（縄張り意識）についてです。
関連記事
＞＞猫のメンタルケア 室内飼育にも問題点あり 対策をご紹介
猫のテリトリーは2つある
猫さんはテリトリー（＝縄張り意識）があると言われていますが、具体的にはどういう場所をテリトリーというのでしょうか？
実は猫のテリトリーというのは1つではなく、2つあるそうです。
・ホームテリトリー：安心してくつろぐ場
・ハンティングテリトリー：狩りをして獲物をとる場
これら、自分のテリトリーにしている場所に他猫が入ってくると威嚇行動が出たり、ストレスを抱えてしまったりするのです。
家猫さんの場合、狩りをする場は無いので、必然的にホームテリトリーにのみになりますね。
現代は完全室内飼いが主ですので、ホームテリトリーに絞ってご案内していきたいと思います。
「家につく」猫 「人につく」猫
猫さんには2種類のタイプがいます。
「家につく」猫さんと、「人につく」猫さんです。
まず、その猫さんがどちらのタイプか知ることが必要です。
「家につく」猫
環境の変化が大きなストレスとなってしまいます。
こういう猫さんは家が自分のテリトリーなので、引っ越し、ペットホテル、知人に預けるのはかなり難しいです。
病院に連れて行くのも大暴れして大変なはずです。
我が家のナナもこのタイプです。
「人につく」猫
一方、家につかないで「人につく」猫さんもいます。
いわゆる犬タイプの猫さんと言えるかもしれません。
こういう猫さんは、テリトリーに知らない動物や人が入って来た時も、挨拶をするなどの社交性を見せ、積極的に甘えてきます。
外に連れ出し、移動させてもあまり動じないこともあります。
環境の変化に動じないのは、自分の安心してくつろげる場所が、環境以外のところにちゃんとある、ということを表しています。
短期間預かっているM君は、こちらの「人につく」猫さんタイプだと思います。
我が家に来ても堂々としているし、私にも甘えてくれるからです。
「人につく」猫さんに育てる？
「人につく」猫さんは、小さい頃から人間がしっかり愛情を注いで育てられた猫の場合が多いそうです。
しかし、私は一概にそうとも言えないと思っています。
家猫さんのほとんどが、たくさんの愛情を注がれ育てられています。
我が家のナナだってそうです。
私が里親になるまで、保護主さんが愛情を持って育ててくれました。そして今も惜しみない愛情を毎日注いでいます。
それでも「家につく」タイプの猫です。
いつも決まった場所に居る野良猫ちゃんでも、そのテリトリーに入って行っても怒らず、自ら寄って来てくれる猫さんだっています。
なので、どちらのタイプかは、もともと生まれ持った性格が大きく関係しているのではないかと思っています。
皆さんの猫さんはどちらのタイプでしょうか？
最後に
昔から、猫さんは「家につく」動物だと言われてきましたが、実際は犬の様に「人につく」猫さんも少なくないのです。
猫さんが人についてくれたら、一緒にお散歩も行けるし、病院に行くのも楽だし良いな〜と思います。
でも、「人につく」猫に育てようと思っても必ずそうできるわけではありません。
猫さんは自由奔放。
自分の意思でのみ行動する生き物です。
いつもそっけないなのに急に甘えてきたり。
そんなところが猫の魅力だったりもするので、
犬みたいに育てよう！なんで我が家の猫は「人につく」タイプじゃないんだ！
なんて頑張らないで下さいね＾＾
どちらのタイプでも、猫は居てくれるだけで幸せをくれるのです♫
お読みいただきましてありがとうございました。
関連記事
＞＞シニア猫は食事内容を変えるだけでは不十分！気をつけてあげたい事
＞＞その手があった！自宅で猫の体重の測り方 簡単＆仲良く測りましょう
