こんにちは、とむ子です。
「猫様のための歯磨きゼミ」に参加してきました。
猫さんは歯周病になりやすいと聞いた事があるかと思います。
ほおっておくと口臭もひどくなるし、よだれも出てくるし、全抜歯なんて事も珍しく無いと聞きます。
猫さんのデンタルケアが大切なのはなんとなく分かってる。
でも、猫さんの歯磨きなんて出来るわけない、、、
何より、嫌がる猫さんに無理やり歯磨きして嫌われてしまったら悲しすぎる、、、
本当に猫さんの歯磨きなんてできるのでしょうか??
習ってきた内容をシェアしますね!
主催は猫用首輪の専門店「ネコソダテ」さんで、講師は認定動物看護士&人間の看護士でもある西村裕子さんです。
目次
猫さんの歯
猫さんの歯は、全てすれ違って咬合(互い違い)しています。
これは本来、完全肉食である猫さんがお肉を引きちぎりやすいための構造なんです。
乳歯は26本、永久歯は30本です。永久歯に生えかわるのは3〜5ヶ月齢の頃ですが、人間の様に乳歯が脱落してから生えてくるのではなく、永久歯が横に生えてから乳歯が脱落します。
(あの乳歯が抜ける感覚、何十年も前なのに思い出しただけでも気持ち悪い、、、)
皆さんは猫さんの抜け落ちた乳歯を見た事がありますか?
大抵の猫さんは乳歯をそのまま飲み込んでしまうので人の目に触れる機会が少ないんだそうです。
乳歯が落ちていたら貴重ですね!大切に保管したくなっちゃうな〜
猫さんの口の中
お口のトラブル
実は猫さん、虫歯にはなりにくいのです。
(PH値が8〜9のアルカリ性の為。数値が低いほど酸性になり虫歯になります)
ですが!
猫さんは、歯周病、口内炎など、お口のトラブルが多いのです!!
【口内炎の原因】
細菌やウイルスなどの感染によるものが多いです。
・ビタミン不足、栄養不足、過労や薬の副作用
・猫ウイルス性鼻気管炎、猫エイズウイルス、猫白血病
・腎臓病、糖尿病など、体のどこかが病気になっている
・潰瘍性口内炎という、原因不明のものもあります。栄養状態が良くないとなりやすい傾向があるそうです。
歯周病は、日頃のケアにかかっています。逆に言うと、予防が可能なものですね。
下で詳しくご説明していきます。
歯垢と歯石
【歯垢(プラーク)】
歯の表面についたもの全てのことを指します。食べかすだけじゃなんですね。
↓
1週間放っておくと、、、(人間は3週間)
↓
【歯石になる】
歯垢は家で取れますが、歯石は動物病院に行かないと取れません!!
歯垢が歯石になると凸凹し、さらに歯垢が付きやすくなってしまうんですっ
<(ll゚◇゚ll)>それは大変っ!!!!!
動物病院では、こういうので歯石を削り取るそうです。。。
歯石の付きやすい場所
上顎の犬歯の奥の臼歯の部分です。
ここは唾液線があり、猫さんがよく使う部分です。いわゆる肉切包丁で、飲み込める大きさに肉を切り裂く歯なのです。
もちろん、猫さんの歯全部を磨けるのが理想ですが、最優先する場所は上記の部分だそうです。
全部綺麗にしようと思わずに、この部分を目標にして行きましょう!
歯周病の原因
歯石って、なんだか悪そうな存在ですね。。。
ですが!
歯周病の原因は、歯石ではありません!
歯垢の中にあるバイ菌が悪さをするからなんです!
(歯石は凸凹になって歯垢を付きやすくするだけなんです)
歯垢が溜まってひどくなると、お口の中でさらにバイ菌が増えます。
↓
血液に乗って全身を回り、心臓・腎臓の病気の原因にもなってしまうのです、、、
(人間でも、糖尿病などになりやすいと聞きます)
人間と全く一緒ですね。
いかに、歯垢が溜まらない様に自宅でケアをしてあげられるにかかっています。
猫さんの歯磨きステップ
歯垢を溜めない事がとても重要だと分かりました。
とは言え、猫さんの歯磨きが簡単にできないから悩んでいるんですよね。
3ステップで行っていきましょう!
ステップ1 お口に触れられるようになる
【目標】
片手で下顎を固定し、もう片方の手でケアするための姿勢をとれるように挑戦して見ましょう。
ステップ2 指で歯を触れるようになる
【目標】
まず、「ちょん」とつつくことからやってみましょう!
次は犬歯や前歯を「ちょん」!
1本づつ触ることを始めて、本数を増やしていきます。
奥歯も触れたらいいですね。
猫さんの口は閉じたままでも OKです。
触らせてくれたら褒めてあげましょう^^
猫さんの好きなおやつや、歯磨きペーストを指につけて触ってみるのもいいですよ!
講座で紹介してもらった歯磨きペーストはこちら。
動物病院でも使っているそうです。
犬猫用C.E.T.酵素入り歯磨きペースト(チキンフレーバー)
ただ、やはり味の好き好きはあるそうです。
どちらかと言うと犬向きかもしれませんね。
ステップ3 こすり磨きから歯ブラシへ!
【目標】
軍手や歯磨きシートを使って歯をこすってみましょう!
軍手タイプは警戒心も持たれずに手軽に使えそうです。
綿棒ブラッシングもいいです。
歯ブラシを口に入れる事の抵抗が少なくなるかもしれませんね。
猫さんは細い棒とか好きですよね。
鼻先に棒を差し出すと自分の口の回りを擦り付けたり、噛んだりしませんか?
その習性を活かして、歯ブラシをおもちゃ代わりにして遊ばせたり、歯ブラシで顔の回りをブラッシングしたりして、警戒心を取るのもアイデアです^^
ここまで大丈夫なら、いよいよ歯ブラシへ GO〜!!
嫌がられないコツ
絶対に無理強いしないこと!
焦らずゆったりと!
無理をしない!!
飽きたり、嫌がったら無理をしないで、そこで終了しましょう。
素直に触らせてくれる猫さんなんて、ほぼいない。
できなくて当たり前。
歯磨きさせてくれる猫さんなんて奇跡。
と思いましょう 笑
僕(私)が嫌と言ったら、絶対嫌なの!!
何がなんでも自分の気持ちが優先なの!!
それが猫さんですからね。 笑
猫さんの魅力はそういう所でもあるので、とにかく気長にいきましょう!
どうしても口の中を触らせてくれない場合
どうしても警戒してしまう猫さんはいます。(むしろ受け入れてくれる方が奇特な猫さま!)
でも、ケアは本当〜に大切なので、猫さんも喜びながらケアが出来ちゃう用品を使うのも手です。
講師達も使っている、おすすめのものを紹介してもらいました。
おもちゃ
猫さんが遊びながら噛む事で歯垢の付着を防ぎます。
日本製、オーガニックコットンの手編みというのも安心ですね。
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おやつ
穀類不使用。歯垢歯石のつきにくい健康な歯を保つビタミンC入り。
練乳が入っているのでお腹の弱い子は注意。
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プロデン デンタルバイツ(猫用)
人工保存料・添加物・着色料不使用。
天然の海藻で歯石を分解。
海藻はカリウム値が上がるので高齢猫さんは注意。
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猫用グリニーズ
主原料は全て自然素材。
(栄養強化のため合成ビタミン、ミネラル使用)
一粒あたり1.5キロカロリー以下なので体重管理している猫さんにも安心。
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ペーストや粉末など(なめるだけ)
顆粒タイプ。エサに入れるだけ。
卵黄粉末が細菌の繁殖を抑えます。
卵黄にアレルギーがある子は注意。
商品名が面白い笑
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食品への使用が認められている成分のみを配合。
垂れにくいジェルタイプ。
なめるだけ。口に入りすればOK(ちゃんと塗ろうとしなくてOK)。
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天然成分フルボ酸100%。飲料規格に合格。
(フルボ酸とはミネラル・ビタミン・アミノ酸・天然酵素・有用菌など含む、除菌・抗菌効果がある)ミネラルが含まれるので結石を心配する人もいますが、植物性なのでリスクは低いとのこと。
3通りの使い方が可能:直接口内にスプレー、ガーゼに染み込ませて磨く、飲み水に加える。
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手に出して嗅いでみたけど無臭でした。無色透明です。
最後に
大切な、大好きな、かけがえの無い猫さん。
いつまでも元気でいて欲しい。ずっと一緒にいたいですよね。
だから、なんとかしたい!頑張らなきゃ!と肩に力が入ってしまうんですよね。
でも、猫さんの歯磨きが「ちゃんと」できなくて当たり前なのです。
今日も無理だったな〜、明後日やってみよ〜位の気楽な気持ちで取り組みましょう!
食品タイプのデンタルケア用品も沢山あります。
上記でご紹介した様な、ただ口に入りさえすればOKというものもあるので心強くなります。
歯ブラシが「きちんと」できなくても、そういうケア用品を使う事で確実に効果はあるんです!
なんにもしないより、何倍も意味があるのです。
3年後、5年後が全然違ってきます。
猫さんはひとりひとり違います。皆さんの猫さんに合ったデンタルケアを探してみて下さいね。
大好きな猫さんがずっと元気で、ずっと一緒にいられます様に^^
お読みいただきましてありがとうございました。
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