こんにちは、とむ子です。
私はくしゃみ、鼻水、鼻づまりに長年悩まされてきましたが、先日のアレルギー検査の結果でダニとハウスダスト、花粉(ハンノキ)が主な原因と分かりました。
とむ子と同じ様にダニ・花粉アレルギーで鼻が辛くて仕方ない方は多いと思います。
アレルギー性鼻炎の対策法などを勉強してきましたので参考にしてもらえると嬉しいです。
講師は、さいたま市立病院 耳鼻咽喉科の先生です。
目次
日本の花粉症の歴史
1960年代にブタクサ花粉症が出現(米国進駐軍が植えた)。
1980年代にスギ花粉症が出現(戦争直後に植林したものが成長した)。
同時期くらいからヒノキ花粉症も出現(木材利用の増加などにため)。
現在は50〜80種(!)の花粉症原因物質が報告されているそうです。
都道府県別有病率
有病率(%) | |||
通年性アレルギー | スギ花粉症 | スギ以外の花粉症 | |
全国 | 23.4 | 26.5 | 15.4 |
北海道 | 32.3 | 2.2 | 19.5 |
栃木 | 21.5 | 39.6 | 18.7 |
埼玉 | 24 | 39.6 | 21.7 |
東京 | 25.5 | 32.1 | 15.2 |
大阪 | 22 | 25.2 | 17.3 |
福岡 | 27.3 | 18.2 | 13.8 |
沖縄 | 27.2 | 6 | 3.5 |
皆さんのお住まいのエリアは入っていますか?
都道府県によって違うなんて意外でした。
国民病だから全国まんべんなく発症しているのかと思ってました。
考えてみれば周囲の環境が違うのだから当然違ってくるのかもしれませんね。
この表には出ていませんが、スギ以外の花粉症は奈良(27.0%)、山梨(22.7%)の順に多いそうです。
アレルギー性鼻炎の特徴
アレルギー性鼻炎とは、鼻粘膜のアレルギー性疾患をさしていいます。
発作的だったり、何回も繰り返すくしゃみ、水の様な鼻水、鼻のつまりがアレルギー性鼻炎の主な特徴です。
アレルギー性鼻炎になるとアレルギー性結膜炎を合併することが多いです。
アレルギー性鼻炎の分類
2種類あります。
・季節性(いわゆる花粉症というやつですね)
・通年性(ダニやホコリ、犬猫などに反応するものです)
主な抗原
抗原とは、アレルギーを起こす相手のことです。
代表的なものは、これらがあります。
季節性
スギ・ヒノキ・ハンノキ・カモガヤ・ヨモギ・ブタクサ・
通年性
ダニ・ハウスダスト・ネコ、犬(皮屑)・カビ・ゴキブリ・ガ
なんか恐ろしい虫も入ってますね。。。
あの姿を見るだけで私は重度アレルギーになりそうです。
アレルギー反応には2種類ある
即時反応と遅発反応の2種類があります。
即時相反応
例えば、スギ花粉やダニなどにアレルギーがあったとして、これが入ってきます。
↓
ヒスタミン、ロイコトリエンといった化学伝達物質が放出されます。
↓
神経→くしゃみとして現れます。
↓
腺→鼻水として現れます。
↓
血管→鼻詰まりとなります。
即時反応の特徴として、原因物質(例えばスギ花粉やダニ)が無くなればおさまります。
遅発反応
反応が起きる仕組みは専門的なので割愛しますが、
炎症細胞が鼻粘を炎症させ、膨らませて鼻詰まりとなって現れます。
これはすぐに出る症状ではなく、原因物質に出会って6〜10時間後に起きるのです。
外出して帰ってきたら夜に鼻が詰まったなんて経験ありませんか?
即時相反応と違って、原因物質が周りになくても時間を追うごとにひどくなるのが特徴です。
抗原の回避方法
スギ花粉の回避
・花粉情報に注意する。(その時期はいつも非常に多いって言ってますよねぇ)
・飛散の多い時の外出を避ける。(そうは言っても出かけないわけにはいきません)
・外出時にマスク、メガネを使う。
・表面が毛羽立った毛織物などのコートのしようは避ける。(花粉が絡みついてしまいます)
・帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔・うがい・鼻をかむ。
・飛散の多い時期は窓・戸を閉めておく。換気時の窓は小さく開け、短時間にとどめる。
・飛散の多い時の布団や洗濯物の外干しは避ける。
・掃除を励行する。特に窓際を念入りに掃除する。
イネ科の植物の回避
・イネ科の植物は河川敷や堤防に多いので散歩コースなどを変えてみる。
・スギと違い飛散範囲は200メートル程度で狭い範囲に限られるので避けることができる。
・除草することで対処できる可能性がある。
・午前中に飛散が集中し、午後は飛散が少ない。
ペット抗原の回避
・できれば飼育を止める(これは無理っ!)
・屋外で飼い、室内に入れない。(犬?)
・ペットと、ペットの飼育環境を清潔に保つ。(散歩でダニももらってきますからね)
・床のカーペットをやめ、フローリングにする。
・通気をよくし、掃除を励行する。
・フローリングなどのホコリがたちやすい場所は、拭き掃除をした後に掃除機をかける。
室内ダニの除去
ダニだけ「回避」ではなく「除去」という点がポイントです。
・掃除機がけは吸引部をゆっくりと動かし、1畳あたり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う。
・布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる。
・ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーをかける。
・布団は週に2回以上干す。困難な時は室内干しや布団乾燥機で、布団の湿気を減らす。週に1回以上、掃除機をかける。
・フローリングなどのホコリのたちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。
・シーツ、布団カバーは週に1回以上洗濯する。
・部屋の湿度を50%、室温を20〜25℃に保つように努力する。
アレルギー検査の種類
・皮膚テスト:皮膚を引っ搔いたり、抗体を皮膚に置いて検査します。
いわゆるパッチテストです。数日貼ったままにして皮膚に反応が出るか確認します。
皮膚を引っ掻くテストは20分程度で終わります。
・誘発テスト:鼻の中に小さいチップを入れて反応を検査します。
これもやったことありますが、本当に辛いです。反応すると、くしゃみ・鼻水止まりません。
でも、すぐに原因が分かります。
・血液検査:10cc血液を採取します。試験管1本分です。この量は結構多いですよ。検査結果は1週間後くらいにでます。いっぺんに10種類ほど調べることができます。
アレルギー性鼻炎の治療(対処法)
・抗原回避
マスクをする、散歩などのコースを変える、服の素材を工夫する(ツルツルした素材なら払い落とせる)。
・薬物治療
処方薬、市販薬を使って抑えるということです。
・手術療法
これは最終手段になると思います。
治療の対象は主に鼻のつまりの改善を目的としたものです。
注意しなくてはならないのは、市販の鼻スプレーを長年使い続けているとむくみが生じて来ることがあります。市販薬じゃ良くならないと耳鼻科に来て診てもらったら、むくみがひどくて薬物では対処できないケースがあるそうです。その場合は手術をすることになるのです。
・免疫療法
皮下注射と舌下法の2種類があります。
次回、この免疫療法について詳しくご説明しますね。
お読みいただきましてありがとうございました。
アレルギー関連記事